シルクスクリーンは小ロットでも頼める?奈良で少量から作る流れ

シルクスクリーンは小ロットでも頼める?奈良で少量から作る流れ

「チームのTシャツを10枚だけ作りたい」「スタッフ用に少しだけ欲しい」。シルクスクリーンは大量注文向けというイメージがあり、少量だと頼みにくいと感じる方もいるかもしれません。

結論から言うと、シルクスクリーンは小ロットでも相談できます。ただし版を使う印刷なので、色数やデザインの数を工夫すると、少量でも作りやすくなります。

この記事では、シルクスクリーンの仕組み、少量で頼むときのコツ、相談前に決めておくこと、奈良のadd9での相談から納品までの流れをお伝えします(2026年10月時点の情報です)。

シルクスクリーンプリントとは?版を使う印刷の仕組み

シルクスクリーンプリントとは、枠に張った細かい網目の「版」の、図柄の部分だけからインクを押し出して生地や紙に刷る印刷方法のことです。

版の図柄以外の部分は網目をふさいであり、インクが通りません。ヘラのような道具(スキージ)でインクを押し出すと、図柄の形どおりに色がのります(参考:武蔵野美術大学 造形ファイル「スクリーンプリント」)。

色ごとに版をつくる

1つの版で刷れるのは、基本的に1色です。2色のデザインなら2版、4色なら4版というように、一般的には色の数だけ版を用意して、1色ずつ重ねて刷ります。

版は、感光乳剤を塗った網にデザインのフィルムを重ねて光(紫外線)で焼き付け、水で洗い出して作ります(参考:筑波大学 芸術系「プリントデザインのための実践演習(製版・プリント・講評編)」)。この作業を「製版」といい、一般的には刷る枚数にかかわらず、デザインや色ごとに必要になります。

少量だと1枚あたりの負担が大きくなりやすい理由

製版は、刷る枚数が少なくても必要な工程です。そのため一般的に、枚数が少ないほど製版の負担が1枚あたりに大きく乗りやすく、枚数が増えるほど1枚あたりの負担は小さくなりやすいとされています。

逆に言えば、少量で作るときは「版の数を増やしすぎない」ことがポイントです。色数やデザインの数を整理するだけで、作りやすさが変わることがあります。

シルクスクリーンで作る良さ

インクを生地にのせて刷るため、一般的にくっきりした発色を出しやすいとされています。ラバー(ゴムのような質感)、染み込み(生地になじむ風合い)、発泡(立体的な盛り上がり)など、インクの種類で仕上がりを変えられるのも特徴です。

小ロットでもシルクスクリーンは頼める?

頼めます。add9では「10枚だけ作りたい」「3種類を少しずつ作りたい」といった少量のご相談もいただけます。色違い・サイズ違い・デザイン違いの多品種小ロットも含め、詳しくはシルクスクリーンプリントのページをご覧ください。

少量のときに考えたいのは、枚数そのものより「何版必要になるか」です。同じ10枚でも、次のような条件で準備の内容が変わります。

  • デザインの色数(何色使うか)
  • デザインの種類(何パターン作るか)
  • 刷る場所(胸だけか、背中や袖にも刷るか)
  • アイテム(Tシャツ、トート、キャップなど)

どの条件なら作りやすいかは、デザインや用途によって変わります。枚数と使いたいデザインのイメージが分かれば、条件に合わせてお見積もりできます。

少量で作るときの5つのコツ

少量でも作りやすくするために、発注する側でできる工夫を表にまとめました。

コツ やること 理由
1. 色数を絞る 1〜2色で表現できないか考える 色ごとに版が必要になるため
2. 同じ版で色違い・サイズ違いにする デザインは1つにして、Tシャツなどの生地の色やサイズで変化をつける 版を増やさずにバリエーションを作れる
3. 刷る場所を決める 胸・背中など、本当に必要な場所に絞る 刷る場所が増えると、その分の版や刷る工程が必要になりやすいため
4. データがなくても相談する 手描きのラフや参考イメージを用意する 色数や版を意識したデザインに一緒に整えられる
5. 使う日から逆算して早めに相談する イベントや着用開始の日を最初に伝える デザインや色校正の時間を確保できる

色数を絞るとデザインが弱くなる?

色数を減らしても、デザインの力が落ちるとは限りません。1色でも、文字の太さや配置、余白の取り方で目を引くデザインは作れます。

また、Tシャツ自体の色を「もう1色」として使う考え方もあります。たとえば濃い色のTシャツに白インク1色で刷ると、生地の色と合わせて2色のように見せることもできます。

同じ版で色違い・サイズ違いにするときの注意

デザインは1つのまま、生地の色やサイズを分けると、少量でもバリエーションを出しやすくなります。

ただし、白いTシャツと黒いTシャツでは、同じインクでも見え方が変わることがあります。生地の色によってはインクの色や刷り方を変えたほうがよい場合もあるため、組み合わせはご相談のときに一緒に確認します。

add9でシルクスクリーンを頼む流れ

add9は、企画・デザイン・製版・印刷を自社で一貫して行っています。ご相談から納品までは、次の6つのステップで進みます。

add9のシルクスクリーン制作の流れ図。ご相談・ヒアリング、デザイン制作、お見積もり・ご発注、製版・色校正、本刷り・品質検査、納品の6ステップ
add9のシルクスクリーンプリントの流れ
  1. ご相談・ヒアリング:用途、枚数、アイテム、デザインのイメージを伺います
  2. デザイン制作:データをお持ちでない場合も、ヒアリングをもとにデザインを作ります。色数や刷る場所もこの段階で一緒に考えます
  3. お見積もり・ご発注:アイテム・枚数・色数をもとにお見積もりし、内容にご納得いただいてから発注となります
  4. 製版・色校正:版を作り、インクの色や刷り上がりを確認します
  5. 本刷り・品質検査:本番の印刷を行い、仕上がりを検査します
  6. 納品:完成したアイテムを納品します

デザインと印刷を同じ会社で進められるので、「この色数なら刷りやすい」「この位置なら収まりがよい」といった印刷側の目線を、デザインの段階から反映しやすくなります。

ロゴなど、デザインから相談したい場合はグラフィックデザインのページもご覧ください。

また、add9は就労継続支援B型事業所「デジサポ天理」も運営しています。利用者は、社内のWeb・デザイン・EC・シルクスクリーンの実案件の一部に携わっています(詳しくは就労支援・障害者雇用のページ)。

add9で対応できる技法とアイテム

2026年10月時点で、add9のシルクスクリーンプリントで対応している技法とアイテムは次のとおりです。

区分 内容
技法 1色〜多色、ラバー、染み込み、発泡、ラメ・蛍光・メタリック
アイテム Tシャツ、ポロシャツ、パーカー、トートバッグ、キャップ、タオル、エプロン、ユニフォームなど
刷る場所・配色 袖・裾・背中全面などの特殊な位置や、複雑な配色も対応を検討します

シルクスクリーンプリントの実績として、エーワイエーエー不動産株式会社様のサコッシュとジャケットを作成しました。掲載中の実績は実績ページでご覧いただけます。

相談前に決めておくとスムーズな5つのこと

すべてが決まっていなくても相談はできます。そのうえで、次の5つが分かっていると話が早く進みます。まずは今週、分かる範囲でメモに書き出してみてください。

  1. 用途と使う日:イベント用、スタッフのユニフォーム、記念品など。いつまでに必要か
  2. アイテム:Tシャツ、パーカー、トートバッグなど。生地の色の希望
  3. 枚数とサイズの内訳:S・M・Lが何枚ずつかの目安(確定前でも大丈夫です)
  4. デザインのイメージ:ロゴデータ、手描きのラフ、参考にしたい写真など
  5. 刷る場所:胸・背中・袖など、どこに入れたいか

サイズの内訳は、着る人に聞いて回るうちに時間がかかりがちです。必要な日が決まっている場合は、先に相談だけ始めておくのも1つの方法です。

まとめ:少量のシルクスクリーンは「版の数」を意識すると作りやすい

  • シルクスクリーンは版を使う印刷で、一般的には色ごとに版を作る
  • 製版は枚数が少なくても必要なため、少量では版の数を増やしすぎないのがポイント
  • 色数を絞る、同じ版で色違い・サイズ違いにする、刷る場所を決めると作りやすい
  • デザインデータがなくても、ラフやイメージから相談できる
  • add9は企画・デザイン・製版・印刷を自社で一貫して対応し、少量のご相談もいただける

「少しだけ作りたい」という段階でも、遠慮なくご相談ください。

よくある質問

Q. 10枚くらいの少ない枚数でも頼めますか?

A. 少量でもご相談いただけます。デザインの色数や刷る場所によって準備の内容が変わるため、アイテム・枚数・色数を伺ってお見積もりします。

Q. デザインデータがなくても大丈夫ですか?

A. 大丈夫です。手描きのラフや参考にしたい画像、言葉でのイメージからでも、デザインを一緒に作ることができます。

Q. 1つのデザインで、Tシャツの色やサイズを分けられますか?

A. 同じデザインで色違い・サイズ違いを作るご相談もいただけます。生地の色によってはインクの色や刷り方を調整したほうがよい場合があるため、組み合わせはご相談の際に一緒に確認します。

シルクスクリーンのご相談はadd9へ

add9では、奈良県を拠点に、オリジナルTシャツやグッズのデザインからシルクスクリーン印刷まで一貫して承っています。「何枚から頼めるか分からない」「データがない」という段階からでも、お気軽にご相談ください。

参考:武蔵野美術大学 造形ファイル「スクリーンプリント」/筑波大学 芸術系「プリントデザインのための実践演習(製版・プリント・講評編)」

※この記事は2026年10月時点の情報をもとに、add9株式会社 編集部が作成し、担当者が内容を確認しています。